高校生の就職活動をもっと自由に!!高校生・学校・企業への働きかけで現状を変える”高チャレ”の挑戦

株式会社COFFISO 代表取締役 白﨑誠志朗氏

高校生の就職活動をもっと自由に!!高校生・学校・企業への働きかけで現状を変える”高チャレ”の挑戦

一般的に「就職活動」と言われて想像するのは、大学生もしくは中途採用者による就活ではないでしょうか。しかし、倭国には「高卒での就職活動」というパターンもあります。
令和5年度学校基本統計によれば大学への進学率は84%という高い数字を記録していますが、その一方で高校生の新卒(以下:高卒)での就職を選ぶ学生も少なからず存在しているのです。

高校生の就職活動をもっと自由に!!高校生・学校・企業への働きかけで現状を変える”高チャレ”の挑戦

そんな高卒での就職を応援する事業を展開しているのが、株式会社COFFISOのサービス「高チャレ」。関西で大きなシェアを誇る高卒採用支援サービスとして、唯一無二の存在となっています。

果たしてこの高チャレはいかなる狙いを持った、どのようなサービスなのか。そして高校生の就職に関する課題とは。COFFISOの代表取締役である白﨑誠志朗氏にお話を聞いてみました。

高校生へのキャリア教育・就職情報提供で、関西NO.1のシェアを獲得


現在、COFFISOのメイン事業となっている高チャレ。このサービスが生まれるきっかけは、白﨑氏の「教育」に対する強い思いでした。

教育に関わりたい、教育事業をしたいという気持ちがずっとあったんですよ。若い子がどんどんいろんな経験をして、社会に出て活躍できればいいと思っていたんで。新卒で入った会社では大学生向けの就職支援をしていたんですが、起業してからはバッティングを避ける意味もあって高校生の就職支援に進みました。


高校生の就職活動をもっと自由に!!高校生・学校・企業への働きかけで現状を変える”高チャレ”の挑戦

高チャレのメイン事業のひとつが、高校生に対するキャリア教育。
就職に必要な心構えや自己分析の方法・制服の着こなしや面接のマナーなど実践的なテクニック、さらに企業情報が掲載された就活情報冊子を発行し、これを元にして高校生たちに就職のために必要な情報と教育を提供しています。

学校によっては一年生の時から関わらせていただいたり、業界研究会ということで様々な業種の企業に集まってもらい、一社ずつ話を聞いてもらったりなど、各学校に働きかけています。

各学校でプログラムは違うのですが、高チャレの冊子については600校以上・関西の高校の約8割に使ってもらっています。この冊子を使って先生が高校生に教えるケースもあるし、弊社のメンバーが講演に行く場合もあります。教員や学校によってプログラムを変えつつ、教育の手助けを行っています。

高校生の就職活動をもっと自由に!!高校生・学校・企業への働きかけで現状を変える”高チャレ”の挑戦

冊子の表紙は鮮やかな黄色で統一。そこにも、白﨑氏たちが込めた想いが反映されています。

高チャレ表紙を黄色にした理由は、自分に光を当てて欲しいという気持ちからです。就職する時って、自己主張しながら自分の進む道について、考えないといけないタイミングじゃないですか。その選択をする時に、一人一人の個性を輝かせるスポットライトの色……というイメージです。
めちゃくちゃ派手な色なんですけど、派手でもいいからボロボロになるまで使ってもらえる冊子を作ろうというコンセプトですね。


「高校生の就職」に関する根深い問題とは



現在高チャレでは、就職する高校生、生徒を送り出す高校、採用する企業という三者に向けた働きかけを行っています。そこには、大学生の就職活動とは大きく異なる、高校生の就職活動ならではの事情があると、白﨑氏は語ります。

大学生って、大学院に進学しなかったらほぼ絶対就職しないといけないですよね。でも、高校生が就職する理由って、進学できなかったからとか、親との関係とか、大学に行く意味がないからとか、多種多様なんです。モチベーションは人それぞれですが、絶対社会に出なくちゃいけないというプレッシャーは大学生より低いですね。


だから本当に危機感がないし、『何かこういう仕事をやってみたい』という気持ちすらないこともあって。
彼らは本当に何気なく生きているんです。だから、高卒で就職した人って、圧倒的に1年以内、もっというと最初の1ヶ月以内で退職してしまう子が多いのが事実です。事前にしっかり会社を調べないから、早期離職に繋がるんです。


高校生特有の「就職に関するモチベーションの低さ、そして高校生の就職に関する厳しい環境が生み出すのが、教員への依存だ」と白﨑氏は話します。現状、高卒での就職は高校三年生の7月1日から開始され、9月の二週目あたりから面接が始まるというスケジュールです。オンラインでの受付などはなく、学校に持ち込まれた紙の求人票を確認した後、ハローワークを通じて学校推薦で企業へ連絡をとるという形が一般的です。

しかも、都道府県にはよりますが基本的に面接を受けられるのは一人一社で、内定が出た場合にはよほどのことがなければ辞退することができません。大学生の就職活動に比べると、非常に窮屈かつ情報不足の状態で進めなくてはならないのが、高校生の就職活動です。そして、自由度が低く情報も不足しがちな高校生の就職の仕組みは、教員への依存を生みやすいのです。

『高校生は学業優先』という考えがあって、就職の際は学校推薦でというルートが決められているんです。だから、どういう教員に当たるかが就職の良し悪しを大きく左右します。
今の高校生の就職って、教員が求人票を持ってきて『○○くんの性格やったらこの企業が合うやん。ここ行ったら?』と言ってきて、高校生がそれに言われるがままに従う……というケースが大半なんです。


『いい大学に入ったらいい会社に入れる』 って、今では全然常識じゃないと思います。でも、一度も社会に出てない教員の中には、未だにそれが正しいと思っている教員も多い。 そんな教員が保護者みたいになってて、 『○○君はここに就職すればいい人生になるから』 とって、高校生の人生を閉ざすような教育をしている。そこが私の中でネックになってます。高校生たちは、自分で考える時間や力がまだ備わっていないにも関わらず、そのために必要な取り組みを学ぶ余裕が無いんです。
しかし、現場の教員達は教育以外の業務で手がいっぱいで長年の仕組みを変えることが難しいのが現状です。そのため、生徒にキャリア教育を含めたアクションを起こす余裕がこれ以上確保できず、企業が学校に持ち込んだ紙の求人票をファイルで見ることしかできないんです。なので、私たち高チャレでは、キャリア教育などを行い、自分の力で将来を選択できる機会を提供する取り組みを行っています。


高校生の就職活動をもっと自由に!!高校生・学校・企業への働きかけで現状を変える”高チャレ”の挑戦

企業から高校生に対する需要は年々増加。世の中全体が人手不足、なおかつ少子化や雇用の多様化で新卒の大学生を採用することが難しくなる中、大卒より高校生を求める企業も出てきています。

一方で、企業から学校への働きかけについても、現状は教員への依存を生みやすい形になっていると白﨑氏は指摘します。

今って、高校生に来てほしいと思っている企業が増えているんです。でも、既定路線の採用方法では企業が学校を訪問して求人票を渡して、それを教員が高校生に紹介する形になっています。手元に求人を握っていることになるので、教員が困ったり焦ったりしないんです。だから異様な形で高校生に就職先を紹介して、その結果離職してしまう。企業と学校との付き合い方を、根本的に変えないといけません。


高校生・学校・企業への働きかけで、自由な就職環境を目指す



複雑な高校生の就職に関する問題。これを解決するため、白﨑氏は高チャレの事業を通じて働きかけを続けています。

継続的な情報発信は続けています。教育の現場の人達だけではなく、政治が絡んだ話にもなってくるんで、とにかくいろんな立場の人達に対して『変えないといけませんよ』というメッセージを継続して発信して、仲間を増やしています。例えば、教育委員会とかに対してもずっと働きかけています。


『このままでいいじゃん』『波風立てんといて』という人は絶対にいます。また、教育現場はとにかく縦割りがすごいので、教育委員会と校長会とキャリア教育の部長会で全部意見がバラバラで、しかもそれぞれが責任を取らなくていいようにたらい回しにされることも多々あります。
でも、こういう状態には誰かがメスを入れないといけないんです。幸い、今の弊社のメンバーはこれらの問題点に対してしっかり切り込んでくれています。


高校生の就職活動をもっと自由に!!高校生・学校・企業への働きかけで現状を変える”高チャレ”の挑戦

高チャレの最終的なミッションは、「高校生も大学生みたいな自由な就職環境を作ること」であると語る白﨑氏。情報を潤沢に手に入れて、自分の理想に近い就職をできるようにする。そのためのインフラを作ることが、現在の課題だそうです。

これをやれば絶対にいい人生が歩めるという方法はありません。しかし、若いうちには、とにかくいろんな人に会っていろんな経験をしてほしい。そうすればいい人生を歩める可能性は上がるはず。これは私がずっと発信していることでもあります。


高校生の就職活動を変えるためには、学校と企業と高校生が足並みを揃えて、同じペースで変化しなければならないんです。大変なことですが、これを変えることができたら社会的なインパクトは強いと思っています。


ブラックボックスだらけだという高校生の就職活動。その状況を改善することは、当事者の高校生のみならず倭国の就労環境や各種産業そのものにとっても大きなプラスになるはず。そんな未来を信じて、高チャレと白﨑氏は今日も走り続けています。

株式会社COFFISO
本社:〒543-0001 大阪府大阪市天王寺区上本町6丁目9-14上本町ビル5F
オフィシャルサイト:https://coffiso.jp/
高チャレTV:https://koucharetv.jp/



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