みんなの才能を揺り覚ます、「ロッキングチェア」として

株式会社RFC / 代表取締役 CEO 伊吹美里氏

出産や育児と両立しながら順調にキャリアを積んできた伊吹美里氏
大学卒業後、IT企業の営業で拠点長を務め、結婚を機に化粧品会社に転職。
営業と企画マーケティングを兼任。
しかし育児との両立は難しく、日々「何のために働いているのか」と悩むようになる。

そんな時に、元上司から「子どもたちの未来のために」を理念にした新会社 株式会社RFCの立ち上げに誘われる。
この時から伊吹氏の人生は大きな舵を切りだすことになっていく。

持続可能な街づくりを目指すという元上司の想いに感銘を受け、入社を決意。
子どもを軸にした事業展開を考え、音楽フェスティバルを企画・開催するが、親会社の減益の影響でRFCが撤退の危機に追い込まれる。
しかし、その事業をどうしても続けたいという強い想いから、自ら事業承継を決意する。
何度も訪れる壁を乗り越え、たくさんのアーティストと子どもたちをつなぐ音楽フェスティバル(以降フェス)を続けてきた経緯や今後の目標など話を伺った。

みんなの才能を揺り覚ます、「ロッキングチェア」として

仕事に矛盾を感じ、エデュテインメント事業へ


大学卒業後、IT業界か化粧品メーカーへの就職を希望し、IT企業の営業員として社会人生活をスタートする。
仕事内容は建設業向けのWEB広告やWEB集客を手掛け、数年で拠点長を任されることになる。
結婚で地元・大阪へ戻ったことを機に化粧品会社に転職。
子育てをしながら営業と企画マーケティングを兼任するという忙しいポジションだった。
今までと同じような成果を出そうと思ったら、自身の睡眠時間を削るしかない。
「自分はなんのために働いているのか」と悩む伊吹氏。

化粧品メーカーの商品や販促物を大量生産・廃棄が当たり前だった当時、会社としての戦略とはいえ、廃棄される商品や販促品を見て切なくなったんです。まだSDGsなんて言葉もない時代だったのですが、自分の仕事に矛盾を感じてしまいました。


そんな時に元上司から誘いを受け、新会社RFCの立ち上げに携わる。
RFCの親会社は、建設業界から持続可能な街づくりを目指したいという元上司が起業した。
その子会社として新しく設立されたのがRFCだった。

最近では倭国の住宅でも高気密・高断熱が当たり前になってきたものの、残念ながら長期的に街づくりを考えた住宅ではない。
しかしドイツでは100年という長期的な視点で街づくりに取り組んでいる
例えば建物全体を1台のセントラルヒーティングで温めることができたり、すべての建物に太陽光を取り付けて電気代が賄えるようにしたり。
街単位で取り組むことで、長期的に持続型の社会ができ、今の子どもたちにより良い未来をつくることができる。
その話を聞いた時、『おもしろい!』と思って入社を決意したのだ。

RFCでは「エデュケーション×エンターテインメント=エデュテインメント」を軸に子どもたちの未来のための事業をスタートする。その目玉として子どものための音楽フェスを企画する。

事業承継直後にコロナ禍。「ロッチル」で打開


建設業の親会社が音楽フェスに太陽光パネルの提供をしていたことから、音楽フェスを企画する。
子どもたちが本物に触れられる都会型のファミリー向け音楽フェス「ROCKS FORCHILE(ロックスフォーチル:略してロッチル)」を開催
しかし親会社の経営不振の影響からRFCの存続が危うくなる。

そんな時、伊吹氏の『どうしてもやりたい』という想いから、2020年に自ら事業承継を決断することになる。
しかし新社長としてこれから、という時にコロナが直撃する。

5月に予定していたイベントを緊急事態宣言が明けた11月に何とか実施にこぎつける。
国の助成金などを活用して感染対策を万全にした。
その結果、たくさんの人がイベントに参加し、無事成功させる。
多くのメディアにも取り上げられ「ロッチル」の認知も少しずつ広まっていった。

みんなの才能を揺り覚ます、「ロッキングチェア」として


2021年には服部緑地野外音楽堂から豊島公園に開催場所を移動、拡大し、コロナ禍にも関わらず6,000人以上の来場者があった。
2022年にはさらに規模を拡大、静岡や東京多摩市でも開催した。
「子ども実行委員会」も立ち上げ、子どもたち自身が運営に参加し、イベントフライヤー(一枚刷りの印刷物)の作成なども手掛けるようになり、遂には行政や企業と連携したイベントへと成長する。

事業家になる気なんて全くありませんでしたが、どうしても子どもたちの未来のためにやりたい、という想いがあったんです。
なぜそこまでこの事業を存続させたかったのかを考えた時に、私自身のコンプレックスが要因のひとつだったとわかりました。
子どもの頃に母の影響で三味線と民謡を習っていた私はコンクールに出場し、全国大会にも出たことがありました。
当時小学生でしたが『歌手になりたい』と両親に言ったら『無理や』と笑われて、夢は恥ずかしいことなんだと諦めたんです。
その経験があったからこそ、子どもたちが自分の夢を持ち、それを応援したいと思ったんです。


子どもたちの夢を応援する社会を目指して


「ロッチル」は2023年にはひらパー(ひらかたパーク)でも開催され、有名アーティストの参加に加えて園内でのパフォーマンスショーや企業による職業体験など、多彩なイベントへと進化した。

みんなの才能を揺り覚ます、「ロッキングチェア」として


地元の小学生に「将来の夢」をテーマに絵を描いてもらい、装飾の一部にするなど手作り感も大切にしているのだとか。
休日に家族で遊園地に遊びに行き、いろいろな体験ができるとあって地域の活性化にも一役買っている。
また、「ロッチル」のファミリー層のイベントは各企業にもPRの場として喜ばれている。

よく手間がかかるのに収益が少ないのではないか、と言われます。もちろんその通りですが、いろいろなところで収益を確保するように努めています。
また、協賛していただいた企業のブランディングをお手伝いするなど、多方面に広がって事業としても安定していっています。
会社のスタッフは私のほか2名という少数精鋭ですが、外部パートナーと協力してイベント運営をしていて、まちの「何か関わりたい、新しいことをはじめたい」という方々にも関わってもらい、たくさんの方々と運営をしています。
「子どもたちの未来」のためのイベントを、子どもとまちの大人と会社と団体と「まち」の人々が、みんなで創る文化祭のような形で繋がり関わり、「みんながワクワクする明日を、まちを、みんなで創る」ことが出来たら、最高だと思っています。

会社のロゴにもなっているように、これからもみんなの才能を揺り覚ます「ロッキングチェア」であり続けたいと思っていて、ロッチルを中心に、「人」の才能を揺り覚ます企業研修、まちなかワークショップ、ブランディング支援をしながら、ワクワクする未来をみんなで創っていきたいです。


みんなの才能を揺り覚ます、「ロッキングチェア」として



株式会社RFC
本社:豊中市新千里南町2‐3‐28
オフィシャルサイト:https://www.rfc-inc.co.jp/




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